乳香
博士たちの2つの目の贈り物は「乳香」です。
乳香は祭司が神にささげる純粋な聖なる香に用いられていました。
出エジプト記30:36
30:36 その一部を細かく砕いて粉末にし、粉末の一部を、臨在の幕屋の中の掟の箱の前に置く。わたしはそこであなたに会う。これはあなたたちにとって神聖なものである。
そして、王と同じように祭司も「油を注がれた者」でした。祭司はその職に就く際、油を注がれ、聖別されたのです。祭司の役割を担っていたのが、モーセです。映画「十戒」で有名ですが、エジプトの奴隷となっていた人々を解放し、十戒を始めとする律法を神から授かり、人々に与えました。
エジプトを脱出する物語があまりにもドラマティックで迫力がありますが、物語はエジプトを出てハッピーエンドとはならず、その後40年もの間、荒れ野を旅しなければなりませんでした。その旅の中で人々はしばしば神とモーセに逆らい、争い、神の怒りを買って滅ぼされそうになりました。その度にモーセは神の前に出ていき、人々の罪を執り成し祈らなければなりませんでした。
祭司とは、神と人との間に立ち、献げ物と祈りをささげ、人々の罪を執り成す「油を注がれた者」なのです。そして、救い主はその祭司の中の祭司、偉大な大祭司としてこの世の罪を執り成し祈るためにお生まれになりました。
ヘブライ人への手紙7:24-27
7:24 しかし、イエスは永遠に生きているので、変わることのない祭司職を持っておられるのです。
7:25 それでまた、この方は常に生きていて、人々のために執り成しておられるので、御自分を通して神に近づく人たちを、完全に救うことがおできになります。
7:26 このように聖であり、罪なく、汚れなく、罪人から離され、もろもろの天よりも高くされている大祭司こそ、わたしたちにとって必要な方なのです。
7:27 この方は、ほかの大祭司たちのように、まず自分の罪のため、次に民の罪のために毎日いけにえを献げる必要はありません。というのは、このいけにえはただ一度、御自身を献げることによって、成し遂げられたからです。
イエス・キリストは十字架にかかり、私たちの罪を執り成してくださいました。一度は死なれましたが、3日目に復活して今も生きておられます。この大祭司イエス・キリストに、乳香をささげた博士たちのように真心を込めて近づくなら、私たちも救い主と出会うことができるでしょう。God bless you!
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